僕らみたいな怠け者は意識して頭で考えて頑張って体を動かさないと何も出来なくなっちゃうんだよね
社会的に無駄なことはやってはダメだという考えが嫌いだ。
世間は「お前のやりたいことをやれ」と聞こえの良い(―けれど薄っぺらくて何も響かない)言葉をかけてくる。
しかしその『やりたいこと』は、社会的に評価されることにのみ適応される。
スポーツをやりたい。今を充実して遊びたい。教師になりたい。本を読みたい。旅行へ行きたい。友人と思い出を作りたい。
どれも素晴らしいこと。企業の人事あたりはそれをよく評価してくれるだろう。
では、やりたいことがこれらだったら?
ゲームがしたい。昼間で寝る生活をし続けたい。2chまとめサイトを見続けたい。漫画を読み漁りたい。オナニーしまくりたい。
「これが俺のやりたいことなのだ!」と高々に宣言した人間に対し、「素晴らしい」と声をかける人間は果たして地球上に居るのだろうか。
結局「やりたいことをやれ」なんてのは「俺の許す限りなら」という言葉が頭につくものであって、結局のところなにも許されてないのである。
僕は別に、そういう怠惰で俗な欲求が認められないのが嫌なのではない。
「やりたいことをやれ」と気分のいいこと言っておいて、例外が存在するのが嫌なのだ。
それなら予め「社会的に評価されることの中でやりたいことをやれ」と言え。もしくは何も言うな。
無理やり綺麗なこと言おうとしてっからおかしなことになるんじゃないか。
僕は怠け者だったから、そういう怠惰で刹那的な快楽をどうしても好んでしまう。
楽が好きなのだ。だらけたいのだ。ぐでたまやリラックマが憧れの存在なのだ。
加えてさっきのような、「社会的に評価されることをやらなければならない」という固定観念が嫌いだったというのもあって、大学の部活を引退したあとから怠惰の極みのような生活をしている。
そうだ、これが僕の望みだ。
エピクロスの提唱する生き方とは違うが、構うものか。七つの大罪?知った事か。
だってずるいじゃないか。
あいつらはやりたいことをのびのび出来るのに、なんで僕ら怠け者は後ろめたさを感じながらいそいそとやらなくてはならないのか。
こうやって生きていくことの素晴らしさを証明してやるぞ!
・・・・・
流石に、限界がある。
ニコ動見るのもまとめサイト見るのも、限度がある。
全てが全て面白いわけじゃない。
或いは面白いものもあるかもしれないが、それを見つけるのも一苦労だ。
正直、この怠惰の極みも過ごしづらくなってきた。
元々、学校とか部活とかがあってその合間に遊んでいたから、怠惰の極みでもまだまだ足りないって感じだったけれど、膨大なる時間の中では全てが飲み込まれてしまう。
何かがしたい。それも社会的に有用なやつがいい。
?「何!さっきと言ってることが違うじゃないか!手のひらがし野郎め!」
そう言われても仕方がないが、弁明させてくれ。
これは別に「社会的に後ろめたいから・・・」という気から起こしたものではない。
興味だ。純粋な興味。
社会的に無用なことばかりやってきた僕が、社会的に有用なことってどんなものなのだろう?と少し気になり始めたのだ。
それから、社会的に無用なことって、そんなに無い。
さっき書きだしたものくらいじゃないかな。結局だいたいのことは社会的に有用なことにつながっちまうのではないか。
それに、なにか自分の武器になるものが出来るって、欲しいって思っちゃうのは人間として当たり前の感情じゃないかな。
RPGで良い武器買って攻撃力あがったら嬉しいでしょ?
新しい街で新しい魔法覚えられるってなったら、覚えたくなるでしょ?
今の僕も、軽い気持ちで「なんか新技欲しい」って思ってるだけなの(長く続くとは限らない)。
今まで僕は、そういう欲求が少なかったのかなって思う。
それが、怠惰の極みを経験したことで一回解消された。そこから何かが芽生えた。
何が芽生えたかは今のところ検討もつかないんだけどな。
これやる!ってのがないのだもの。
こうなると、時間の使い方が重要になってくる。
ちゃんと頭で「何がしたいのだろう」と考えて、候補があったら脳みそで体動かしてやってみる。
なんだか大袈裟な言い方?いやいや僕達怠け者は、頭で意識して頑張って体を動かさないかぎり動かないんだよ。重いの、この体。月面旅行から帰ってきたアストロノートくらい。
前はね、頭で無理やり体を動かすって不自然で嫌だと思ってたんだけど、今は仕方がない。
だって動かさないのももう辛いのだもの。
風呂から出るのダルいけどもう湯船もぬるすぎて気持ち悪くなっちゃったみたいな。
止まるのが動くのよりも嫌なら、動こう。
動くのが止まるのより嫌なら、止まろう。
結局どっちをすることによってメリットが有るかって話なんだから、そう難しい話でもないものね。
楽しいこと(メリット)が欲しいのよ。
新しく楽しさを探さないとダメね。
明日は何をしようかな。
- 作者: トムルッツ,Tom Lutz,小澤英実,篠儀直子
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